バズり目当て、取材不足の無責任な記事
2021年2月17日、Yahoo!エキスパートに「【都議会議員ランキング】任期中1度も質問していないオールゼロ議員13人は誰?」という記事が掲載された。この記事は他の媒体でも引用等がされている。
この記事で、私が質問ゼロ議員として記載されている。
事実と異なるので、執筆者と掲載したYahoo!には削除を求めたが、2024年12月19日現在も掲載されている。
私の都議会での質問は、毎年の予算特別委員会、常任委員会(総務委員会、文教委員会)、オリンピック・パラリンピック特別委員会で行われている。その他に本会議での意見表明等もある。
質問したか否かは都議会の公式サイトで検索できるが、それを怠ったのか、或は検索できることを知らなかったのか。更に、ビュー数を稼ぎたくてセンセーショナルなタイトルにしたことが伺えたので、Yahoo!に問合せたところ、タイトルは執筆者が付けたという回答を得ている。削除はYahoo!ではなく筆者がすることらしい。この筆者は、地方政治のエキスパートらしいので、私との対談を呼びかけたが反応はない。
専門家なら逃げずに、間違いを訂正してください。
この筆者は過去にも類似する記事をYahoo!エキスパートに掲載している。過去の記事も読んで感じたことは、執筆者は議会で質問がどのように作成されているか、いわゆる政調の仕事に詳しくない?ように思えた。
質問には幾つか種類があり、会派を代表する「代表質問」、各議員が行う「一般質問」や「文書質問」、常任委員会や特別委員会で行われる委員会質疑などがある。本会議は日数と時間の制約が多く、希望すれば自由に質問できる訳ではない。まずこの事実を知らないで書いたと思われる。代表質問になると、多くの議員がチームとして質問作成に携わってることが普通だ。
議会の「質問」の本質は、知事から政策を引き出させるために行っている。授業等で不明点を教えてもらう質問とは異なる。この重要性を知らない議員もいる。
そして、質問に立たなくても、ライターとして演説部分を書いたり、依拠する資料を集めたり、都庁職員からレクを受けたり聞き取りを行うなど役割は多岐にわたる。代表質問の推敲は深夜から未明に及ぶこともある作業であり、まさに分業で行う。
さらに、予算特別委員会でも代表質問と同様に会派を代表して質疑が行われており、特定の都議をセンセーショナルなタイトルで貶める前に、事実を確認すべきではないか。
都議選を控えた時期にYahoo!エキスパートに出ているので、公正な選挙への影響も考えるべきだと指摘したい。
「【都議会議員ランキング】任期中1度も質問していないオールゼロ議員13人は誰?」
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