大学院在学中に秘書に
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海洋建設会社を退職後、大学院へ進学した。会社員の時に立ちはだかった政治と行政の壁、その構造が知りたかった。ゼミは、経済企画庁局長や国交省局長を経験した小峰隆夫教授に指導を仰いだ。同じ研究科には行政や政治関係者が多く在籍しており、刺激になった。
大学院在学中に、財務省理財局長や環境事務次官を経験した中川雅治参議院議員の秘書になった。中川議員の義父は、元警視総監の原文兵衛元参議院議長(故人)。私の父親の新年会に来賓で来て下さったことを思い出し、不思議な縁を感じた。秘書一年生になった私は、中川雅治議員の随行や運転から始まり、各種団体、23区や島しょ地域を担当した。政界は会社員とは異世界で、先輩秘書たちの振る舞いを奇異に感じた。
東京には力があるが、発揮されていないと感じた。

中川雅治議員の選挙区が東京都全体(東京選挙区)だったことから、常に「東京」を通して物事を見てきた。
各種団体の担当を経験して、都議会議員になってからも役だった。東京都の施策がどこに及んでいるかイメージが掴みやすかったし、東京の自民党が付き合っている都内の産業別団体数だけでも数百を超えたので、世の中の仕事についての理解も深まった。自民党がどうやって強くなったか、その手法も理解できた。
国会議員の秘書をしていると、多くの陳情を受ける。日本人も、企業も、団体も、雁字搦めになっていると感じた。役所は、決まった枠組みを提示するが、その枠組みによって新しいパワーが世に出て来れないと思った。東京には計り知れない力がある一方で、その力が発揮できていないことが分かった。仕組みに問題があると感じた。
選対本部での経験値は財産

秘書時代は、選挙になると自民党都連か清和会(派閥)の選対本部に出向した。自民党都連には選挙に精通した職員が複数いたので、大いに勉強になった。
後に、都民ファーストの会で都知事選や千代田区長選に携わったが、秘書時代の経験値が無ければできなかったと思う。基礎学習なくして、選挙を仕切ることはできないと思う。
経験した選挙
1.秘書在任時
知事選(東京、福島)、衆院選(自民党都連選対、派閥選対、宮城補選、山口補選)、参院選(中川雅治議員、保坂三蔵議員)、都議選(自民党都連選対)、区議選(渋谷)、自民党総裁選(福田康夫選対)。多くの場合は自民党都連で各種団体を担当した。
2.都議在任時
都知事選、衆院選(旧東京18区、5区、6区)、小金井市長選、渋谷区長選、千代田区長選、市議選(小金井)、区議選(世田谷)。
3.ミライ会議設立後
都議補選(中野)、千代田区長選、都議選、参院選(全国比例)。
※応援演説や数日のみの支援は除外しています
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