2021都議選、都ファは苦戦との調査結果

都民ファーストの会のビラ プロフィールと実績

我欲で変質した「東京大改革」

2021年の都議選を前に、情勢調査は総じて都民ファーストの会は劣勢だった。
これは、改革の結果を出せない状況への評価であり、「東京大改革」が否定された訳ではない
むしろ、新型コロナを経験し、都政の良い点、反対に改革すべき問題がはっきりと見えた。やっと、東京大改革の本番という時だったが、都民ファーストの会が目指すものが、「都政改革」から「女性活躍と子育て」に入れ替わった。都政では、女性活躍や子育てはビッグワード的扱いになる。ビジョンもないまま、ビッグワードだからと政策の柱にしたとしか思えなかった。
都民ファーストの会は、政策内容を変えれば支持が増えると勘違いをした。
「東京大改革」とは、都庁組織をぶっ壊すことでもなければ、票のためのバラマキでもない。都政の動かし方、つまり仕組みを変えることだったはずだ。
都民ファーストの会は、いつしか、ごく一部だけで決まるように変わっていた。来たる都議選の情勢調査を見て、党代表が自分の結果が芳しくないからと、立党の基本理念であった「改革」を捨てて、他にすげ変えてしまったのでは、有権者に対する嘘と同じだ。その身勝手を政調会職員も目撃していた。

「都政改革」で一枚岩になれなかったこと。

2017年の都議選で、都民ファーストの会は大きな支持を得た。
ところが、都知事に追随するだけの集団になったことで、無党派浮動票層の人々は離れていった。
思い起こせば、2019年の予算特別委員会は前代未聞の大荒れになったが、都民ファーストの会は「都民の利益」のために戦い抜いた。都民ファーストの会に多い評論家議員は委員会の熾烈な攻防を暴力的云々と批判していたが、都民ファーストの会は間違ったことには一歩も退かないことを印象付けた。
ところが、都民の不利益は絶対に許さないのが党是だったにも関わらず、都知事は自民党に取り込まれ、送り出した千代田区長も早々に自民党側に寝返り、浮足立った都議たちも立党の原点を見失いビッグワードに飛びついたことが、退潮の原因だったと思う。
「都政改革」で一枚岩になれないことは、とても残念だった。

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