都議選に落選、知事は「改革は終わったのよ」

小池都知事の言葉「改革は終わったのよ」を文字化した プロフィールと実績

2021年7月の都議選で落選

2021年の都議選は、いかに改革に本気か、新型コロナシフトから自由な暮らしを取り戻せるかが選挙のポイントであったと思う。
都議選の直前となる都議会本会議でも、予算特別委員会でも、小池都知事から改革への意欲を感じなかった。直接、本人と会って話しても、改革への意欲は感じなかった
都議選の街頭演説で「都知事と改革を推進します」と言い切れない状況であり、活動がやりにくかった。選挙期間中のビラにも、胸を張って「改革」と書けなかった。片や、都民ファーストの会は「改革」よりも「子育て」や「女性活躍」という個別政策に夢中になっていった。

都政の仕組みと問題点が分からない議員では、どうやっても都政を動かすことはできない。このメンバーで選挙後の都議会を動かすイメージが沸いてこなかった。
こうした私の心情は、実際の行動とリンクし、選挙への活力が欠けていたと思う。実に自分らしくない選挙であった。
結果、都議選に落選した。投票率は前回の51%から42%に9ポイントも下落し、都議選への関心は低かった。つまり、4年前(2017年)の都議選で東京大改革を支持していた層からの支持が無くなった。大きな選挙は構図が重要だ。自分達の立ち位置を明確に伝える必要があったが、できなかった。

小池都知事は、2021年1月に行われた千代田区長選の時に都民ファースト元都議の候補の応援に何度も入っていた。その時、小池都知事の「(6月の)都議選もやるからね!」という言葉を信じて裏切られた都議候補は数知れない。加えて、本来なら党代表(当時)は自分より党公認候補全体の当選を最優先に考えるものだが、自分自身の当選を最優先にしたことが明らかになった。
振り返って、知事を先頭に改革を貫くことは、所詮、絵に描いた餅だったのかと思うと悔しくなる。

都民ファーストの会、再生のチャンスを逃す

東久留米駅の写真

同年12月、東久留米市長選挙があり、同志の元都議が都民ファーストの会推薦で立候補したが敗れた。この市長選は、都民ファーストの会が改革政党として出直すチャンスだったので、都ファの市長候補の戦い方が重要だった。選挙は、規模が大きくなるにつれて、選挙の構図が重要になる。この東久留米市長選で言えば、候補者はもちろん、応援に入った小池知事が、改革を続ける意思を示すべきだった
市長選では、都知事が応援演説に来ても聴衆が盛り上がらず、途中で帰る人も多く、気がかりだった。候補者や選対の様子が気になるし、自分にやれることをしようと思い、事務所を訪ね、電話掛けを行う等手伝ってきた。
私が都議選に落選したことで態度を一変させ見下すような議員もいたが、想定内であり、今は雑巾がけに徹する時だと思った。
結果は、都民ファースト系の候補は敗れ、自民系の候補が当選した。
これほど敗因が明確な選挙も珍しい。そこで、都知事に①敗因、②党立て直しの必要性、③党改革の中身を進言した。改革マインドを失っていた都知事自身に目を覚まして欲しかったので、念を押した記憶だ。

都知事の言葉、「改革は終わったのよ」

ショックを受けるイメージイラスト

当時、私は党立て直しの勉強会を開いていたが、都知事から党立て直しの勉強会を中止すよう指示を受けた。都知事自ら参加者と思われる都議に電話をして参加しないよう求めたと聞いた。普段は、都議たちに電話などしないのに、よっぽどだと感じた。
小池都知事と面会した際に、「改革は終わったのよ」と告げられた。
私は衝撃と悲しみで、「コロナ禍でやっと(東京の)何を改革すべきか分かったのに」と返すのが精いっぱいだった。
小池都知事にとっては受動喫煙対策が改革の本丸であり、改革はそこで終わったそうだ。まさか、保身のために自民党に擦り寄って、その条件として改革を捨てたのだろうか?
この時、まだ小池都知事への希望は捨てず時を待つことにした。政局を見る力に長けている小池都知事なら、改革の原点へ立ち戻らないと人心が離れると気づくかも知れないので、都知事の方針転換に僅かな望みをかけ、耐えることにした。仲間にも伝え、気持ちを切らないよう確認をした。

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