IOC、マラソンの札幌移転/東京2020五輪

マラソン移転に抗議するビラ作成会議の写真 プロフィールと実績

傲慢で身勝手なIOC

2019年9月、世界陸上の女子マラソンがカタールの首都ドーハで開催された。暑さや湿度で途中棄権する選手が多く、国際陸上競技連盟への批判が相次いだ。大会を主催した国際陸上競技連盟のセバスチャン・コー会長への批判につながった。
IOCは選手や開催都市の意見も聞かずに、東京2020大会のマラソンと競歩札幌に移転することを一方的に決めてしまった。

ダンマリの都議会、知らぬふりの国会

マラソン移転に抗議する街頭演説の写真

驚いたことに、都議会でIOCによる一方的なマラソン・競歩の札幌移転に反対する動きはなかった
当時所属していた都民ファーストの会ですら、IOCによる札幌への一方的な移転に無反応な都議が殆どであったが、私を含めて僅か数名で札幌移転に抗議する活動を始めた。
ビラを作り、宣伝車を仕立て、会見し、抗議文を届け、傲慢なIOCに正論をぶつけた。箱根駅伝の監督らが、札幌への移転がいかに間違っているか専門家視点で言及したことに勇気づけられた。
マラソン等のレース戦略は、オリンピックの開催都市が決まった時から、開催都市とコースの調査を行い、宿泊施設を手配し、環境に適応するトレーニングを積むという。2013年に東京五輪の開催が決定した時から、選手やスタッフは7年超の準備をしていたことを思うと不憫だった。
抗議活動に対する都民の支持は日に日に増していた。街宣活動はダイレクトに反応があるので分かりやすかった。
当初、私たちを冷ややかに見ていた都民ファーストの会の都議も街宣活動に参加し始めた。前へ前へと出てきて、自分が中心でやってる感を出す姿を見て、なんとも調子がいいなと思ったものの、活動は大勢いた方がいい。
都議会でマラソンと競歩の札幌移転に反対の立場を明確に示したのは都民ファーストの会のみであり、東京の国会議員からの協力もなかった。
結局、この国には、保守を自称しても、国や東京のために働く議員がいない。
結果、マラソンと競歩は、IOCの思惑通りに札幌に決まった。自分たちのまちが五輪開催都市なのに、何もできない。実に、悔しく、情けなかった。

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